むりしない農家(仮)のブログ

無理をしないことに決めた農家(仮)のブログです。

もしもニートがドラッカーのマネジメントを読んだら【第1章(後)・第2章】

こんばんは!むりしないニートです。あと219日で農家になります。

 

昨日は睡魔の限界で半端なところで終わりにしちゃいました。むりしないが信条なので許してください。

さて前回の第1章は、企業の目的は利益じゃなくて顧客の創造だよという、ドラッカーの原点にして頂点みたいな部分の話でした。

今日はまずその続き、「われわれの顧客は誰か」「われわれの事業とは何か」という大事な問いを、いつ問うべきでしょうか?というところから始まります。

 

大事な問いだから、事業を始めるときでしょうか。たいていの人がそれを考えるのは、事業が行き詰まったとき、失敗したときかもしれません。

しかしドラッカーは、それはそうなんだけどもっと効果的なときがあるよと教えてくれます。

この問いは常に行わなければならない。「われわれの事業は何か」を真剣に問うべきは、むしろ成功しているときである。成功は常に、その成功をもたらした行動を陳腐化する。

上手くいってるときに自分を見失わないように。勝って兜の緒を締めよとはよく言ったもんですね。

農家の仕事を振り返ってみても、「なんか知らないうちにうまいこと育っちゃったな〜」ってときがあります。だからといって次から同じようになんでも放ったらかしにしていたら痛い目を見ますよね。

究極、農家の顧客は植物とかお世話する対象とも考えられます。今回上手くいったのは顧客のどこにハマったからなのか分析することで、次の成果に繋がる可能性は高まるはずです。

 

あと一つだけご紹介したいのが、初めて読んだときに最も衝撃だった考え方です。これで私はドラッカーが好きになったと言っても過言ではありません。

利益とは、未来の費用、事業を続けるための費用である。

日本で生まれ育った人には、「儲ける=お金を独り占めする=後ろめたい」みたいな感覚がどこかにあるような気がします。慎ましく、赤字ギリギリで頑張っている企業がえらいみたいな感覚。

でも、そもそも誰かの役に立つからお金をもらえるんですよね。たくさんお金が集まるのはたくさん役に立っているからで、きっとそんな人は悪い人ではないはず。

利益のあがる価格で買ってもらえるのは、顧客が未来の費用を負担してまでその財・サービスを欲している証拠ではないでしょうか。

そうやってもらった利益は、事業の未来のために使うことが当たり前。だから利益も、実質事業のために使うお金=費用と考えられるよね、というふうに私は解釈しました。

だからどこまでも利益を追求する必要はない、事業を続けられるだけの利益があればいいとドラッカーは言います。ただし、「続けられるだけ」が当初の目標よりはるかに高い可能性もあるけどね、とも。

 

第2章 公的機関の成果

公務員になる道から逃げ続けたニートからすると、一見関係のない章です。多くのビジネスマンにとってもそうかもしれないですね。

ただ読むうちに、企業といいつつ公的機関みたいになってる企業けっこうあるよな…?と思いました。

 

前述の通り、企業は顧客を満足させることで顧客から支払いを受けます。

対して公的機関に支払いをしてくれるのは、顧客ではありません。予算です。顧客を満足させようがさせまいが、予算を引っ張って来られた奴が最も成果をあげたことになります。

ここが顧客と公的機関の違いなんだそうです。

予算型組織について、次のようにドラッカーは述べています。

より少ない予算や、より少ない人間で成果をあげても業績とはされない。むしろ組織を危うくしかねない。予算を使い切らなければ、次の年度には予算を減らせると議会や役員会に思わせるだけである。

予算削られたら次回が困るからとりあえずなんか備品買おうとか、個人レベルだと仕事増やされたくないから暇だけど忙しいフリしとこうとか、企業にいる人だってありますよね。ない人はすごい聖人なのでそのままでいてください。

組織にとっては損失になるはずだけど、自分や自分の部署にとっては損失の回避になるからしてしまう行動。そんなことをしてしまうのは「報われ方に応じて行動する」からだそうです。

月給制ならなるべく省エネで働いた方がいい。今日はそういう結論になりました。

 

本というガイドがあってもやはり書き始めるときに考えていたことからだいぶ話がそれてしまいます。夜だからかな。ゆるい感想文なので、たまたま波長の合う人はまた読んでください。それではおやすみなさい!