むりしない農家(仮)のブログ

無理をしないことに決めた農家(仮)のブログです。

もしもニートがドラッカーのマネジメントを読んだら【第4章】

こんばんは!むりしないニートです。あと216日で農家になります。

 

今日はドラッカー感想文です。「マネジメントって何するの?」を説明してくれるPart1の最後の章です。

第1章で言い忘れたんですが、マネジメントには3つの役割があります。

①自らの組織に特有の使命を果たす

②仕事を通じて働く人たちを生かす

③自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する

このうち、前回までで①と②が説明されていました。ということで今回は③の社会的責任がテーマです。

 

第4章 社会的責任

社会的責任って何ですか?

なんとなく会社はいいことしなよ〜みたいなイメージでしょうか。

ドラッカーは、企業が成果をあげて企業には力があると期待された結果、責任を取ることや正しくあることを期待されていると言います。そのうえで、このように述べています。

社会的責任の問題は、(中略)2つの領域において生ずる。

第一に、自らの活動が社会に対して与える影響から生ずる。第二に、自らの活動とは関わりなく社会自体の問題として生ずる。

第一の領域はまあわかります。企業活動でどうしても出ちゃう影響の尻拭いはしなさいという、いわゆる公害とか職場の福利厚生とかのことですよね。

農家で言ったら、農薬や化学肥料を適切に使って環境破壊しないよう気をつけなさいよみたいな。

 

ただ第二の領域は、「自らの活動とは関わりなく」って言われるといや関係ないですやん…と思ってしまいます。しかし、企業つまり組織は社会の中にしか存在できないんだから、社会の問題は組織にも大事な問題でしょ、とドラッカー先生は諭します。

マネジメントが社会の病気をつくったわけではない。しかし社会の健康は、マネジメントにとって必要である。

では農家で言うと、解決できそうな社会的問題はなんでしょう。食生活の乱れを食育で改善するとかですかね。あるいは少子化過疎化を、地方の雇用を農業で増やして子育て移住者を誘致するとかでしょうか。

 

どちらの領域にせよ、これを事業上の機会にできるようにしたいよね、というのがドラッカーの言い分です。

第一の領域では、規制があることにより機会が生まれます。えっ規制されたらやりづらくなるじゃんと直感的には思うのですが、そうではないみたいです。

例えば農薬の話だと、使える作物や回数、濃度などが細かく定められていて、これを守らないと罰せられます。つまり、規制を守らない人を区別して市場から追い出すことで間接的に機会が生まれるということです。

第二の領域では、そもそも社会の問題こそ企業のマネジメントにとって機会の源泉であると述べられています。

社会の問題の解決を事業上の機会に転換することによって自らの利益とすることこそ、企業の機能であり、企業以外の組織の機能である。

組織って誰かの役に立つため、誰かの問題を解決するために存在するんだよね。社会の問題って誰かが困っていることだよね。じゃあ社会の問題を解決したら誰かの役に立って、役に立ったら利益が出るよね。そういう話だそうです。

 

しかし、社会の問題すべてを解決しなくてはならないかといえば、そうではありません。組織にも限界があります。

限界を見極めるポイントは次の2つです。

まず、自らの組織に特有の機能を危うくしていないか。本末転倒にならないよう気をつけなさいということです。

そして、責任を要求されたとき、それについて「権限を持っているか、持つべきか」を自問しなさいということです。前回ご紹介した通り、責任と権限はセット売りです。権限を持っていない場合は、責任を負えないし負わなくていいんです。

 

この2つのポイントは、個人として頼みごとを受けるときにもそのまま使えるんじゃないかと思います。

自分のやるべきことがおろそかにならず、自分にできることがあるなら、その頼みごとは受けていいんでしょう。これが満たされていない場合、たいていろくなことになりません。

私は断るのが苦手なので今後心にドラッカー先生を住まわせて上手に責任を回避していきたいと思います。

 

次回からPart2に入ります!ちょっと難しそうでくじけそうなので今日読んでくれた方はまた必ず読みに来てください!お願いします!!

それではおやすみなさい!