むりしない農家(仮)のブログ

無理をしないことに決めた農家(仮)のブログです。

むりしないニートとスギナと脳汁と

こんばんは!むりしないニートです。あと244日で農家になります。

 

最近は専ら草取りをしています。

草取りしたことがある方はおわかりでしょう。スギナって厄介ですよね。


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※こういう草です

 

スギナの何が厄介か、未体験の方にわかりやすくご説明するとそれは終わりがないっていうことなんです。

 

通常の草取りの最終目標は、草を根こそぎ除くことですよね。しかしこのスギナ、30cmから1mくらいまで根を伸ばしているらしく、根こそぎというのは左手がユンボの人間以外たいてい無理なんです。

 

若かりし私は、他の草と違ってすべて取ったという達成感が得られないからスギナのことを敬遠していました。前述の通り完璧主義者なので。

しかし、精神的余裕を手に入れたニートの今が、アイツに向き合う時なのかもしれないな…と覚悟を決めてスギナを徹底的に掘ることにしました。

 

勝つためには敵を知る。インターネットで敵(スギナ)の情報を集めました。

するとどうやら、奴の根っこにはイモみたいなものがついているらしく、そこに栄養を貯めて何度も何度も蘇ってくるのだそうです。そんなこと、今までずっと知らずにいました。

倒すために奴のことを調べていたはずが、いつの間にか私はあいつのことをもっと知りたいと思うようになっていました。

 

まだ見ぬイモが見たい。その一心で、私はスギナの根を必死に掘りました。背中が痛くなっても、指の皮がむけても、顔を出したスギナの地上茎だけを頼りに。

そしてある日、ついにイモにたどり着きました。

初めて見るイモはネットで見た形と全く同じで、思っていたよりかなり固いものでした。

その固いイモに触れたとき、私はもうイモ自体への興味は正直失っていました。

だけど手は、次のスギナを掘り始めていました。

 

そう、「スギナを掘ること」が快感になっていたんです。

終わりがないことが、かえって楽しかったんです。もう根こそぎ取れる草では満足できない体になっていたんです。

パブロフの犬のように、スギナの頭が見えると根っこがごっそり取れたあの快感を思い出して楽しくなってしまうんです。

 

たぶん農作業って、脳の報酬系に深く結びついているんじゃないかなと思うことがよくあります。うまくいくこととうまくいかないことがランダムに起こると、やめられなくなる。端的に言えば、脳汁が出ます。マジで。

農家にギャンブラーが多いという私調べの学説にも関係しているかもしれませんね。

 

正直、今はスギナのことが好きです。またすぐ生えてきてほしいとさえ思っています。

好きすぎて、想定よりかなり長くなりました。ここまで読めた方は私のブログ読者の適性◎なのでまた読んでください。それではおやすみなさい!