むりしない農家(仮)のブログ

無理をしないことに決めた農家(仮)のブログです。

改めて自己紹介をします

こんばんは!むりしない農家(仮)です。

 

私事ですが、先日ツイッターのフォロワーが500人になりました。こつこつアルゴリズムに媚びを売ってきた成果が出始めてるのかなという感じです。

もちろんフォローしてくださる方のおかげというのが第一です。

ですがツイッターツイッターなので、ほとんど脊髄で打ってる言葉しか呟いてません。なぜ私がツイッターをやってるのかというのも、知らないフォロワーさんがほとんどだと思います。

 

というわけで、だらだら書いても許されるこのブログの場を借りて、改めて自己紹介をしようと思います。

ちなみにツイッターのことは頑なにXとは呼ばないタイプの人間です。よろしくお願いいたします。

 

【これまでのあらすじ】

宮城県に生まれ、小中高大すべて自宅から通学できる学校に通っていました。受験は受けられるところを受けてきたので、学生時代にすごく頑張ったことが何なのか、即座には答えられません。

中学〜高校くらいで、週5の決められたカリキュラムに合わせるのがしんどくなってきます。その影響も多少あり、体調を崩して高校中退しています。その後高卒認定を受けて大学に行きました。

大学は毎日違う登校時間なのが肌に合ったのか、体調もそこまで崩さず楽しく通えていたと思います。

 

大学卒業後、青果流通の会社に就職します。ここで初めて実家を離れ、一人暮らしを始めます。

農業に近いところで、月給制の正社員、変形労働時間制、というのが就職の決め手だったような気がします。今となると記憶が朧気ですが。

ちょっと変わった会社だったので、面白い先輩を見たり普通じゃできない経験ができたりして、面白い仕事でした。ただ、身体と私生活にだいぶ無理をさせていました。

そして2年目の12月、つまり昨年末に会社を辞めて実家に帰ってきました。早いですね。

 

目的意識がどうしても持てなかったというのが退職の決め手だなと、今となっては考えてます。身体がきつくても労働時間がめちゃくちゃでも、それが必要な仕事ならあまり苦には思わないんです。でも2年目から3年目になるにあたって、自分が何をするべきなのか掴めなかったので、この仕事は続けられないだろうと思いました。

 

【退職後のあらすじ】

辞めた当時は、自分の家の農業がどんな規模感でやってるのかさえ曖昧でした。

栽培面積も、品目数も、売上額も全然わからない状態で、ニートが家事手伝いをするくらいの感覚で農作業を始めます。わずかな貯金と、実家というアドバンテージに大あぐらをかいていました。

収穫や出荷を手伝いながら、徐々に我が家の現状がわかってきたのが夏頃です。

 

我が家は主に野菜とりんごを栽培し、産直に出荷しています。野菜はいわゆる少量多品目スタイル、夏の最盛期は10品目くらいを同時に出荷していました。大混乱でした。

混乱しながらも、私と母とばあちゃんの3人で朝から晩まで野菜を収穫して、全部売れても1日2万円くらい。これではどうにも食っていくレベルにはならんだろうと思いました。

今の労働力と面積を大きく変えないなら、野菜よりも高単価のりんごに軸足を置いた方がいいんじゃないか。そのくらいのゆるい算数で、とりあえずはりんご農家になるべく準備することにしました。

 

とはいえ、私はもちろん、家族の誰もりんご栽培の基礎から知らない素人です。これまでうちのりんごの管理は、一昨年亡くなったじいちゃんが1人でしていたからです。

どうせ素人だしニートだし、1人で一から始めるよりはちゃんとしたところで数年研修した方が早く軌道に載せられそうだと思いました。

ちょうどその頃、東京で遊ぶついでに予約した農業イベントで、弘前のりんごの株式会社RED APPLEの吉川さんとお話をしました。どうやら働きながら独立に向けたりんごの研修ができるという話でした

帰宅した翌日、研修に行きたいと電話をしていました。けっこう軽いノリですが、この時点で青森行きが事実上決まりました。

 

その後、最寄りの普及センターや近所の若手りんご農家の方など、いろんな方に面倒を見ていただきながらりんご農家になろうとじたばたして現在に至ります。畑も現状維持から縮小と言いつつ、結局いっぱいいっぱいまでやっている感じです。

 

【進行中のミッション】

雇用就農の形で研修を受けるにあたり、RED APPLEに対して私は大きな借りを作ることになります。栽培技術やら経営やら諸々を教えてもらえるのに、使える人材になる前に辞めることが確定してるのでそれでは不平等ですよね。

ということでRED APPLEへの恩返しとして、「新規就農者育成プログラム第1号として売り出される」というミッションが課されました。とはいえ、売り出されたら結局私も得をするのでありがたい限りです。

 

この足がかりとして、SNSのフォロワー数を増やし、応援してくれる人を増やしていくというのが当面の目標になっています。数値目標は吉川さんのフォロワー数を上回ることです。

達成すると、ツイッターなら回らないお寿司、インスタなら焼肉という報酬が受け取れることになりました。フォローまだの方はぜひよろしくお願いいたします!!

 

【これからどうなりたいか】

農家になるという漠然とした目標はありますが、具体的な規模や金額は正直まだ決めかねています。

何度か書いてきていますが、「農家」という仕事は本当に幅が広いんですよね。経営規模や作物、栽培方法、販売先など選択肢が無限にあります。そこが一番惹かれる部分でもあるんですけど。

だからこそ自分はどのポジションの農家になるのか決まっていなければ、他の農家の人の話をどう聞くべきなのかわからなくなります。直接取り入れられる事例か、考え方だけ盗めるのか、全く別の世界として耳に入れるのか。それがわかっていないと、研修も全く意味の無いものになる可能性すらあります。

 

なるべく早く決めたい自分と、一方であまり細かく決めたくない自分もいます。我が家の資産どころか、自分ひとりが持っている能力すらあまり把握できていないのに、いい判断ができるだろうかと思うからです。

せっかく何もないニートから始めているんだから、できることはなんでもやってみてその中から選んでみたいよな〜もうちょっとぷらぷらしてたいよな〜みたいな精神です。

 

長々と書いて結論が出ていないんですが、一つだけ、このブログを始める前から決めているポリシーはあります。「むりしない」ことです。

 

【ポリシー:むりしない】

単に私が怠けたいという理由ではなく、無理しないと回らない仕事をなくしたいというのが一応建前としてあります。

農家になる人はどんどん減っています。それがいいか悪いか本当のところは知りませんが、少なくとも私は、自分を見て農家になりたいと言う人が1人でもいたらすごく嬉しいです。

無理して頑張ってます!しんどいです!と言い続ける農家を見て、農家になりたがる人は少ないと思うんです。楽しそうに好きなことやってます!って言う農家に憧れる人はもしかするといるかもしれません。

 

農家に限らず、仕事しんどいと言いながら無理を重ねてその仕事を続ける人はこのご時世少なくないです。元同僚や友達を見ていてもそう思います。

そういう無理して働く人に「じゃあ農家になればいいじゃん」と説得できるような農家になりたいと思っています。

 

 

改めて自己紹介と思ったら、やたらと長い自分語りになってしまいました。

ここまで読めた方はそうとう私と相性がいいはずなので、これから堂々と古参ファンを名乗ってください。名乗って恥をかかないような人間になれるよう精進します。

読みに来てくれたり、反応をくれたりする方がいるので続けられています。いつも本当にありがとうございます。

今後とも、むりしない農家をよろしくお願いします。それではおやすみなさい!