むりしない農家(仮)のブログ

無理をしないことに決めた農家(仮)のブログです。

むりしない農家の日記 11/6

こんばんは!むりしない農家(仮)です。

 

今日は久しぶりに出稼ぎでした。先月葉摘みでお世話になったりんご農園で、玉回しのバイトをしてきました。

玉回しとは、赤いりんごにするための管理作業です。りんごは日に当たっているところだけ赤くなるので、玉を回すことで影になって色づかない部分にも日が当たるようにします。

うちのりんごは、ここ数年ほぼ素人が管理しているので葉摘みも玉回しもしていません。なので私は今日が初玉回しでした。

 

とはいえ、「着色作業」と呼ばれるこれらの作業をしなくても、食べてそれなりにおいしいりんごはできます。味に明確な支障は出ていません。

でも売り場に並ぶと、やっぱり色薄いな〜パッと見でおいしそうではないかな〜って感じがします。

 

りんごに限らず、農作物の管理作業はけっこうな時間を「見た目を良くすること」に割いていると思います。

曲がっているとか、キズやぶちがあるとか、長さや太さにばらつきがあるとか、直接味に関係しない部分も、商品価値には大きく影響します。

だから悪いということではなく、「農作物の価値=味」ではないんだというのが面白いよなあと思うんです。

 

もちろん行き過ぎた厳しい規格は過剰なロスを産むのでやめた方がいいですよねたぶん。

ただ、商品って生産者の仕事の集大成なので、きれいに作ろうと努力したものに付加価値が付くのは健全なことだと思います。むしろそうであってほしい。

きれいなものに高い価格がつくことで、反対にキズものを安く売る市場も生まれたりする気がします。差別化ができれば双方が生きやすくなるんじゃないでしょうか。

 

つまり頑張った人は正当に評価されるシステムであってほしいなというハートフルな話でした。ハートフルに賛同したい方は明日も読みに来てください。それではおやすみなさい!